排泄すら自分の意志で出来なくなって数日が過ぎた。
肛門には常にディルドを嵌められていて、男達がそれを外すのは腸内を洗浄する時と凌辱する時だけだった。
直腸を押し広げるディルドは、男達の性の玩弄物に成り果てたことを否応なく槐に自覚させた。
嵌められるディルドの種類は男達の気まぐれで変わった。
ある日はリモコン付きの震動するバイブレーターを入れられ、一日中じくじくと体内を蝕む快感に苦しめられた。男達は時々ダイアルを弄って激しい震動に変え、その強烈な刺激に槐が叫びながら悶えるのを見ては楽しげに嗤った。
女性の腕ほどもある巨大なディルドを押し込まれたこともあった。圧迫感に身動きもままならないというのに、男達はそのまま 槐を四つん這いで歩かせ、口による奉仕を命じたのだった。
犬、と呼ばれた。許可なく勝手に人語を発することは許されなかった。
抵抗や懇願の言葉を吐こうものなら、激しい折檻を加えられた。より惨めで屈辱的な方法で犯され、苦痛と圧倒的な快感で槐が失神するまでそれは続けられた。
聞き分けのない犬を調教するのだと男達は言った。
首輪を付けられ、肛門から突き出たディルドの尾を振る、槐は犬だった。
食事も犬のように這い蹲り、床に置かれた皿から缶詰の犬用餌を直に食う。
今もその尻を、男達の1人が犯していた。
激しく奥を突く律動に息が上がり、中々餌を口に入れることができずに皿から零れる。
行儀の悪い犬だと言われ、首輪に付いた鎖を引っ張られた。紅く染まった目元から涙が溢れる。
切なげに鳴いた。
犯されてイく。
何度も何度も直腸を抉られ続けた挙句に、弄られもしないペニスから精液をダラダラと零しながら、それでもまだ犯されて絶頂を味わう。
イかせて下さいと哀願する。
射精できないようにペニスと睾丸を緊縛された後で、先端だけを弄られ続ける。その間も肛門を弄くられ、醜悪な器具が直腸を掻き回す。
犯して下さいと尻を掲げて、自分から尻肉を掴んで拡げ肛門を曝け出す。
はしたない奴隷、淫乱な犬だと言われて、カッと全身が熱くなる。
だがその惨めさには紛れもない興奮が混じっていて。そこに太くて硬いものを突き込まれるのを期待しているのだった。
時間の感覚は無くなった。
男たちの入れ替わりや不在で、かろうじて日が経ったことが分かる程度だ。
彼ら、六人の男たちの顔や仲間内で呼び合う時の名も、そのうちに覚えた。それぞれの体躯や性器の形、犯す時の嗜好も、同時にからだに刻まれていった。
強制される性交のたび、槐は自分が別の生き物に変えられてしまったように感じていた。
羞恥心も自尊心もまだ残ってはいたが、内側から前立腺を弄られて絶頂するあの圧倒的な快感を味わわされたからだは、執拗な責めの前に制御が利かなくなっていた。