AUTHOR’S NOTE

Requiescat in Pace – Χの墓標、もしくはそれさえも

 このサイト内のポルノグラフィーには、幸福な結末(ハッピーエンド)はひとつもない。
 美しい青年が、ただひたすらに犯され、痛めつけられ、様々なものを奪われて、時に死に至る、そういう物語だけ置いてある。
 精々良くてメリーバッドエンドだろうか。
 長の歳月、私の妄想の中で殺され続けた私自身の分身に、私は「槐(かい)」という名前を付けた。
 槐はΧ(カイ)であり、X(エックス)であり、「誰でもない者」だ。
 また”X-rated”の意味もある。
 私はここに、槐の墓標を立てた。
 もしあなたが、これらの物語から一片の悦でも得てくれたなら、これ以上の至福はない。

 

Profile

柳沢 周 (ヤギサワ アマネ) Amane Yagisawa
幼少の頃、西村寿行のバイオレンス小説を読んで、男が性的暴行を受けるシーンに痺れ、現在に至る。
男女問わず、輪姦物が大好物。
座右の銘は「酔生夢死」。