Dying, Bleeding,Screaming - 10/10

 使い物にならなくなった性交奴隷は、他所に放出された。
 もっとサディスティックな欲求を持った顧客を抱えたSMクラブに、身体改造前提のハードプレイ用奴隷として売られることもあったが、大抵は更にアングラなスナッフ・ショウに解体素材として払い下げになる。
 そういう意味では、精々輪姦や獣姦程度しか扱わないここは、随分とソフトだとも言えた。

 解体素材として売られれば、その先に待つのは凄惨な死だけだ。
 ショウは、大抵まず最初に生贄を強姦するところから始まる。
 クラブでの輪姦プレイが優しく感じるほどの、血塗れの苦痛に満ちた凌辱が繰り広げられる。
 膣や直腸が裂けるほどの巨根の持ち主に犯させることもあれば、棘の付いた器具を乱暴に挿入して内部を掻き回す趣向もある。
 だがそれは前菜に過ぎない。
 凌辱された後、ショウの主役は生きながら手足を切断され、腹を裂かれ、バラバラに解体された。
 時には犯されながら、眼を抉られ指を切断され、皮を剥がされ、少しずつ肉塊に変えられていく。
 生贄の苦痛は可能な限り引き伸ばされ、全ての尊厳を剥ぎ取られて死に至る。

 性交奴隷として堕ちるところまで堕ちた槐を最後に待っていたのは、そんなスナッフ・ショウの解体素材としての運命だった。
 絶え間ない凌辱に括約筋が緩み切って、肛門がぽっかりと開いたまま閉じず、今では男たちに充分な快楽を与えられない身体に成り下がっていた。
 涼やかだった美貌も荒淫で荒み、終始蕩け切った笑みを浮かべるだけで反応も薄い。
 男に快楽を与えられなくなった性交奴隷に生きる価値はない。

 売られるその日、首輪の引き綱が、男たちからスナッフ・ショウのバイヤーに引き渡されるのを、壊れた性交奴隷(イヌ)は床に蹲ってただぼんやりと見上げていた。
 槐(イヌ)はその意味も、これから先の自分の運命に思いを馳せることもない。
 その直前、最後にと、世話係だった男たち数人がたっぷりとフェラチオをさせた上、失神するほどフィストファックしていた。
 その精液の味と、体内に残る強く穿たれた感触だけが今の槐の心に残る全てだった。
 槐はうっすらと幸せそうな笑みを浮かべ、後ろを振り返ることなく、新しい主人に引き連れられていった。

 

 数日後、「槐」であった性交奴隷はスナッフ・ショウで解体された。
 途中でショック死しないよう薬剤を投与された上で、それ用に遺伝子操作された特別製の獣に腸がズタズタに裂けるほど犯され、生きたまま貪り喰われたという。
 その死までには数時間掛かり、苦悶の表情と悲鳴が実にエロティックだったと観客を大いに喜ばせた。

 

– end –