Dying, Bleeding,Screaming - 1/10

 思い切り叫んでいいぞ、と槐を拉致した男たちは言った。どうせ助けは来ない。
 後ろ手に手錠が掛けられ、両足首には短い鎖で繋がった革の枷。
 意識を失っていたあいだに、衣服は全て奪われていたから、肌は剥き出しだ。
 眩しいほどに明るい、広々とした室内で、槐はただ独り、見下ろす男たちに囲まれて床に転がっていた。

 夜、帰宅途中の路上で、擦れ違いざまにスタンガンを押し付けられ、数人の男たちに抱きかかえられるようにして車に連れ込まれたのは覚えていた。
 思うように動かぬ身体を何とか動かそうと足掻いている間に、素早く手錠を掛けられ、続けて数回、スタンガンの電流を食らわされた。
 繰り返される衝撃に、その都度身体が跳ね、声にならない悲鳴を上げ――気が付けば、裸でリノリウムの冷たい床の上に横たわっていた。

 彼らはもがく槐を部屋の隅のシャワーブースに引き摺っていくと、肛門にノズルを差し込み、腹が重苦しくなるまで中に湯を注入した。
 そのうちに激しい腹痛を感じ始めた槐の、トイレに行かせてくれという懇願を無視し、排水口の上に直接しゃがんで糞をしろと嘲った。
 槐は脂汗を流して暫くの間便意をこらえたが、耐え切れずとうとう男たちの眼前で腸の中のものをぶちまけた。
 その後も数回浣腸は繰り返され、最後に出てくるものが殆ど水だけになって、漸く開放された。
 脱力した身体を部屋の真ん中まで引き戻された後、消耗し切った槐はぐったりと床に頽れた。
 だが、それで許されたと思ったのは大きな間違いだった。 

 無骨な男の指が尻の肉を開いて、曝け出された穴の襞をなぞり、ぬるぬるするクリームを塗りたくる。捻じ込まれる。
 ぐちゅりと湿った音を立てて、奥にめり込んでくる。
 槐は逃れようと懸命に身をよじるが、消耗しきった身体は思ったように力が入らない。
 二人がかりで上半身と腰を押さえられては、どうすることもできなかった。
 尻穴を引き締めて拒もうとしても、潤滑剤を塗りつけた指は、容赦なく侵入してくる。
 男が太い指を出し入れするたびに、嫌な濡れた音が聞こえてきた。軟らかい粘膜を押し拡げられる異物感が凄まじい。
 槐は首を振り、鋭い拒絶の悲鳴を上げた。

 ブチ込む前に穴を拡げてやろうと言うんだ、感謝しろ。
 目に涙を浮かべて呻き続ける槐に投げつけられたのはそんな言葉。よく解さなければ、突っ込まれた時に切れて痛い思いをするのは お前の方だと脅された。
 男たちは懇切丁寧に説明してくれた。
 槐は、これから彼らに犯される。輪姦され、何十回、何百回と繰り返し犯され、やがては自分から尻を拡げて挿れてくれと懇願するようになる――。
 そうやって、彼らは槐の端整な顔が恐怖に歪むのを見て楽しんでいた。

 指は二本、三本と増え、仕舞いには狂ったダンスのように滅茶苦茶に内部を内部を掻き乱して、ぐちゅぐちゅと卑猥な水音を立てた。
 槐は涙に濡れた頬を真っ赤に染めて喘いだ。
 どうして自分がこんな目に遭うのか、分からなかった。自分を拉致した男たちに向って、助けてと叫び、許してと懇願さえした。
 男たちは、それを卑猥なジョークであるかのように歓んだだけだった。泣いた顔と声が色っぽいと褒め、汗ばんで紅潮したからだを撫で回した。
 男の一人が、もうそろそろいいだろう、と言った。

 

 そうして、全員に輪姦された。
 足枷が外されたと思った途端に、複数人に押さえつけられ、両脚を割り開かれた。
 閉じることの出来ない下肢に肉棒が突き込まれ、容赦なく直腸を抉る。苦痛の悲鳴を上げる口内にも押し込まれ、無理矢理に喉奥まで含まされた。
 男達は必ず槐の体内で射精し、口に出した時は全部一滴残らず飲み下すように命じた。
 飲み切れず吐き出すと、容赦ない折檻が待っていた。またスタンガンを食らわされ、更に睾丸に激痛を味わわされた後は、咽び泣きながら従うより他なかった。
 犯され続けるうちに、ペニスを勃起させ快感の入り混じった喘ぎ声を上げるようになった槐を、男達は下卑た嘲笑を浮かべて更に玩弄した。

 凄惨なレイプは6時間以上も続き、全員が最低3回は槐に突っ込んでいた。
 肛門は真っ赤に腫れ上がり、グロテスクな赤い花のようにぬらぬらと口を開けている。
 穴からは大量の精液がドロドロと流れ出して、尻や腿をぐしょぐしょに濡らしていた。
 男の1人が笑いながらそこに、無数の突起の付いた醜悪な形のディルドを押し込んだ。
 唾液と精液に塗れた唇が開き、嗄れて声の出なくなった喉でかすかな呻きを上げた。