- 名 前:
- アダム
- 年 齢:
- 29才
- 身 長:
- 188cm
- 瞳の色:
- サファイア・ブルー、ただし右目は爬虫類のような瞳孔が縦に割れた金色の瞳に変化している
- 髪の色:
- 青みがかった黒
- 特 徴:
- 体格が良く筋肉質。女性に好まれそうな甘い顔立ち。
- 所有の印はシンプルな太い黒革の首輪と、性器に亀頭を貫く大きな南京錠を装着。
- 衣服を身に着けることは許されていないため、基本的に全裸。常に勃起状態を保つよう飼い主に命じられている。
- 性 格:
- 社交的で明るく、世話好き。細やかな気遣いができるので、多くの人間に好かれるタイプ。
- 反面、自分の感情、特に負の部分を露わにすることを嫌い、容易に他人に本心を打ち明けない。
- 感情表現が豊かなので気付かれにくいが、本質的に他人にも自分に対しても淡泊。
- 所有者:
- 「無貌の悪魔」。種族名、個体名不明。実のところ悪魔かどうかも分からない。
- 小山のような巨体に、角の生えた山羊のような頭部と、樹の幹に似た多数の肢を持つ。
- 言葉は喋らず、テレパシーのような非言語的な情報伝達を行う。
元はシティの商社に勤める会社員だったが、攫われて二年前の万魔節ノ宴に首輪のない消耗品の贄として供された。
魔物たちに嬲り尽くされ、心身を破壊された彼を、いかなる気まぐれか死の淵からすくい上げたのが、現在の所有者の「無貌の悪魔」である。
以後、主人の目的も分からないまま、性奴として様々な種類の魔物に貸し出され、凌辱される日々を過ごす。
その結果、今やすっかり調教されて、何をされても感じる淫乱な体になってしまった。
なお、本人は気付いていないが、「無貌の悪魔」は彼の肉体を修復する過程で魔の因子を加えたため、右目だけでなく色んなところが人間でなくなってきている。
もう元には戻れないと諦めきっているので、一見すると酷い虐待さえポジティブに愉しんでいるように見えます。
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SS 「死ぬより簡単」
快感て波になってるみたい。
ピークとピークの間に小さい谷間があるような。やっぱりイッてるんだけどちょっと意識が戻ってくると言うか。
これってイキっ放しだと脳や心臓がやられちゃうから自己防衛でブレーキをかけるみたいな感じなのかな。
いやでももう充分過剰すぎるほど快感物質がドバドバ出てるし、心臓も肺も壊れそうなくらい酷使させられてるけどね?
頭が牛の魔物……牛獣人?ミノタウロスかな?は僕の足首を掴み、下半身を引き裂きかねない勢いで大きく広げて、僕の腕ぐらいの太さのあるペニスをガンガンぶち込んでくる。
言っておくけど、僕の腕は細くない。筋肉質でそれなりに太い方だと思う。
でも、この魔物に比べたら、僕は細身に見えるだろうね。2メートル半は軽くあるんじゃないかな。190センチ近い僕より頭二つ分は大きい。
僕はさっきからずっと大声で喚いたりもがいたりしてるんだけども、このミノタウルス?は口から泡を吹きながら、無我夢中で腰を振ってて、全然容赦ってものがない。
自分の快楽優先で、人間の奴隷が壊れようがお構いなしって感じだ。
まあ、僕が相手をさせられる魔物は大概そうだけれどね。
ヤバいね。痛みが少し戻ってきてる。
下半身を中心に全身痛い。
多分股関節が脱臼してる。
挿入される時に180度開脚させる勢いで足を力いっぱい引っ張られたから、これは股関節がイッたなとは思ったんだ。
アナルが裂けて直腸がやられてるのも間違いないし、骨盤も無理矢理開かれてる気がするよ。
あんなぶっとい杭みたいなの挿れられたら、そりゃあ壊れても不思議じゃないよね。
内臓って神経通ってないはずなんだけど、内側からゴツンゴツン殴られてるみたいなんだけど、これは。
胃袋押し上げられてないかな、これ。ちょっと気持ち悪くなってきたよ。
痛い。ホント痛い。脳内麻薬で誤魔化されてるからまだこの程度で済んでるけど、終わった後、死にそう。
あっ。波来た。ヤバい。イきそう。イく。とまらないよこれ。飛んじゃう。
ア、
気が付いたら僕はご主人様のところに戻っていた。
周囲を取り囲む薄茶色の繭みたいなものは、ご主人様の触手。
やわらかくてしなやかな触手の群れが、僕を包んでくれている。
触手に自然に体を支えられて、僕は水中を漂うように手足を広げる。
改めて見ると、全身傷だらけだった。
熟れたプラムのような黒紫から黄色っぽいのまで色とりどりの痣、酷い噛み痕、細かい擦り傷、長々と皮膚を裂く爪痕。
そんな酷い有様なのに、不思議に苦痛は少なくて、ご主人様が痛みを和らげていてくれてるんだと分かった。
そうしてご主人様に全身を委ねていると、じんわりとからだが温かくなって、傷が癒やされていくのが分かる。
未だむごたらしく開いたままのアヌスにも触手が数本入り込んで、爛れた入り口だけでなく、内側の荒らされた粘膜もやわらかい先端が撫でていく。
その温かくて体の芯まで染み通る心地良さに、僕はうっとりと溜息をつく。
すると待っていたかのように、唇を割って触手が口の中に滑り込んできた。
ふにふにとやわらかい、少し太めのそれを咥えて吸うと、トロリと甘い液体が口の中に広がる。
ご主人様のくれる滋味あふれる蜜を、僕は夢中で飲んだ。
なめらかな喉ごし。甘いだけじゃない複雑な味わいは、腹がくちくなるまで飲んでも飽きがこない。ゆっくりと腹の底から活力が満ちてくる。
魔物たちに飲まされる精液を除けば、これが僕の唯一の栄養源。
ご主人様と僕の関係を説明するのは難しい。
命の恩人ではあるけれど、助けてくれた理由は僕に対する憐れみや優しさではないだろうし、このひと?にそんな概念があるのかどうか。
普通の魔物以上に、人間と精神構造が異なっているんじゃないかと思うけれど。
僕の方でも彼?を「ご主人様」と呼んでるけれど、何となくそうなんじゃないかと思って便宜上そう呼んでるだけで。
どうやら彼が他の魔物のところに行かせているようだし、その魔物に僕が犯されるのも……うん。彼が望んだことなんじゃないかな。おそらくね。
でも何故か彼を憎んだり恨んだりできない。よく分からないけれどね。
ストックホルム症候群、かもね。悪魔だから、そういう感情が湧かないように魔法をかけてたり、脳みそを弄って洗脳したりしてても驚かないけど……。
映画の場面転換みたいにまた急に場所が切り替わって、僕はご主人様の前に座っていた。
僕の体は生まれたてみたいにまっさらで、もう傷も痛みもない。……ペニスに付けられた南京錠は除く、ね。
天井どころか地面でさえはっきりしない、この謎時空にももうすっかり慣れた。
小山のようにそびえる、うねくる触手でできた巨体のどこかにある顔を探して、ご主人様を見上げる。
まもなく、長い首をうつむき加減に倒して見下ろす、小さい頭を見つけた。
山羊角をでたらめに生やした、目も鼻も口もない無貌の悪魔の黒い顔が、ひたと僕に向けられる。
『◎$*&+@▼%¥※□★』
何とも言えない音声とも画像ともつかないイメージの羅列が頭の中にパッと浮かぶ。
それで僕は、ご主人様が話してる、と気が付く。
全然理解できないけど、何となく「パーティがあるのでそこに行かせる」と言ってる気がする。
実際は「ある」「宴」「行く」「する」くらいの感じだけれどもね。
パーティって何の?と尋ねる暇も無かった。
首を捻りながらご主人様の顔を見た次の瞬間には、僕はその「パーティ会場」とやらに着いていた。
そこは薄暗くてだだっ広い場所だった。
ところどころに松明や蝋燭の明かりがあって、闇の中でひしめき合う魔物たちの姿がぼんやりと浮かび上がる。
視線を巡らせれば、魔物だけじゃなくて、立ち並ぶ石造りの柱やテーブルの間に繋がれた人間の姿も見える。凝った意匠の梁からは裸の若い娘が鎖で吊るされていた。
既視感を覚えた。
同じ場所かどうかは分からないけれど、僕はこれと全く同じ雰囲気で、魔物たちが大勢集まっている、よく似た「パーティ」を知っていた。
僕が、誘拐されて、最初に魔物たちに犯された、あの宴だ。
あそこで僕は、
足下が崩れるような感覚が襲ってきた。
あれから毎日のように大勢の魔物に出会って、散々犯されて、とうに慣れたはずなのに。
僕は震えてるんだろうか?
背筋がぞわぞわした。目の前が暗くなって、何だか眩暈がする。
いや、ダメだ。
深呼吸した。目蓋を固く閉じて眩暈が去るよう念じる。
OK。何でも無い。
僕は、大丈夫、なはず。
多分死なないし、そこまで酷い目には遭わない。最低でもあれより酷いことにはならない。
ご主人様を信じる、というのも何だけれど、彼は一応説明してくれたんだもの。
おそらく僕を死なせて終わりにはしない。
目を開けて前を見た。
ああ、犬頭人の一団が僕を見つけたようだ。声高に喋りながら近付いてくる。
その嗜虐的な欲望丸出しのニヤついた笑いが、思いがけず人間じみていて、軽い驚きを覚えた。
ご主人様は僕が彼らに奉仕することを望んでいる。
僕はにっこりと極上の笑顔を作った。