万魔節ノ宴へようこそ

――今宵、万魔節は魔物の集う夜。
その城は普段は人界にあるものだが、今宵一夜限りは遠い魔境にその存在を移し、魔物たちの饗宴の場となっていた。
僅かばかりの灯火が照らす、仄暗く広大な広間にひしめき合うは、いずれも人ならざる魔。
獣毛や爪牙や皮翼を備えた異形のものどもだ。
しかしよくよく見れば、見渡す限りのやら角やら羽毛やら鱗やらの間に、人の子の姿もちらほら混じっているのが分かるだろう。
その多くは素裸か、僅かな装身具を身につけただけの裸より扇情的な姿だ。
殆どは狂宴の饗饌として弄ばれ貪り喰われるために攫われてきた者たちだが、中にはお気に入りのペットとして、飼い主である魔物の側に侍っている者もいる。
彼らの首に例外なく嵌まっているのは所有の印の首輪で、これがなければ可愛いペットが群れなす魔に行きずりに貪り喰われても飼い主は文句が言えぬ。
逆に言えば、首輪のない人間は喰い放題、弄び放題なのだった。

即席の舞台が設けられた一角で歓声が上がる。
どうやらペットの人間を使った余興が始まるらしい。

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いらっしゃいませ。
こちらは「R.I.P/Χ」のハロウィン限定企画の特設会場となります。
皆様にアンケートにご投票いただき、一番得票の高かったシチュエーションでSSを書くという趣向になっております。
どうぞふるってご参加下さいませ。

 

宴ノ贄 ~ 口上 ~

舞台の脇に吊り下げられているのは、大きな鳥籠だった。中には若い人間の男が一人入っている。 舞台上がもっともよく見える位置には豪奢な椅子が何席か設えられていて、既に貴顕の何人かが従者を伴って着席してヒソヒソと囁き交わしていた。 おもむろに司会を務める蜥蜴魔人が舞台に上がり、口上を述べ始める。 どうやら人間の男を使った見世物を演るようだ。 寄せ集めの楽隊が、即興で不協和音に満ちたBGMを奏でる。 司会がエメラルド色の鱗に覆われた腕を、ショウの主役に選ばれた人間の方に向けると、哀れな贄の顔にさっと緊張が走った。

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ミシェール Michel ―― ヴァンパイア・ロードの寵愛する下僕

殆ど白に近いプラチナの髪と灰青の瞳を持つ、儚げな美貌の少年。
独占欲の強さと加虐性の強さで有名な主人の側にひっそりと控えている。
主以外の魔物に慣れていないのか、不安げな顔で終始主を気にしており、怯えを隠しきれていない。

>>ミシェールのプロフィールとSSはこちら

キラ Kylla ―― 鳥籠に囚われた青年

褐色の肌を埋め尽くす刺青が印象的な精悍な若者。
所有の首輪はしていないが、青年を閉じ込めた鳥籠の扉は開かないように封印されているため、魔物は手出しできない。
目が覚めたばかりでまだ状況が飲み込めていないようだが、周りを取り囲む魔物たちに怖じず睨み返す様は強靱な精神力を窺わせる。

>>キラのプロフィールとSSはこちら

アダム Adam ―― 無貌の悪魔が所有する従順な性奴隷

女性好みの甘い顔立ちをした、筋肉質で大柄な体躯の男。
どんな相手でも厭わず受け入れるよう調教済みで、色んな種類の魔物に性玩具として提供されてきた。
今宵の宴でも既に何匹もの魔物たちに輪姦されており、恍惚とした表情を浮かべて奉仕している姿を見ることができる。

>>アダムのプロフィールとSSはこちら

狂宴の主役を務めまする贄はこの三人。
いずれも若く美しい青年たちです。
プロフィールのページでは、それぞれのキャラクターごとの紹介とSSがございますので、是非ご覧になって下さい。

 

 宴ノ趣向

説明によると、人間の男を組み合わせて媾合させるショウらしい。
具体的に贄に何をさせるかを見物人に決めてもらうのが今回の趣向のようだ。
殺し合いでも解体ショウでもないと知って興味を無くした魔物もいたが、血の気の多い荒っぽい連中がいなくなったぶん、逆にゆったりと見物できる。
血肉によって得られる単純な快感以外にも、楽しみはいくらでもある。
不安、恐怖、屈辱、そして苦痛と絶望。
もちろん人間の女にしか興味の無いものもいるが、ここに残っているのはむしろ男を辱めるのをこそ好むものたちだろう。
分厚い幕を幾重にも垂らした舞台上に、遂に贄が引き出された。
その輝くばかりに美しい裸体に、満座の視線が突き刺さる。
欲望を隠さない眸の群れに容赦なく視姦され、贄の身体が震え始めた――。

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贄の3人のうちの「誰を」、「どのような趣向で遊ぶか」をお選びいただき、以下のアンケートフォームからご投票下さい。

  • 投票期間は、2015年10月15日(木)~11月15日(日)
  • 結果発表は11月20日頃、SSは年内公開を予定しております。
  • 投票は質問ひとつにつき一人一回できます。「誰をどの組み合わせで選ぶか」と「どんな趣向か」をそれぞれお選び下さい。
  • 趣向は「回答追加」で新しく追加することができます。
    「やりたいものが選択肢にない…」「もっと良い趣向を思いついた!」という時にご利用下さい。